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LMC Championships 2011

LMC Championships

準決勝: 菅谷 裕信(千葉) vs 板東 潤一郎(茨城)

Written by Daisuke Kawasaki

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今期 LMC シーズンを締めくくる最後の大会、LMC Championship。準決勝で戦うのは、どちらもこの大会に縁の深いプレイヤーだ。

そもそも、この LMC という大会は、代々木で開催されることも多いが、基本的には千葉のコミュニティで育ってきた大会だ。千葉コミュニティといえば、今や日本マジック界の一大派閥であり、特に 2008 年シーズンの活躍は記憶に残っている。

グランプリ岡山の決勝戦を持って、千葉の力を日本中に知らしめたが、そもそも千葉躍進の最大の起爆剤となったのが、菅谷 裕信のグランプリ・マニラ優勝だったのではないだろうか。それまでも三田村はもちろん、増野や高木といったプレイヤーたちがグランプリのトップ 8 に姿を見せてはいたが、しかし、菅谷が八十岡をくだし、ついに千葉へとタイトルを持ち帰ったことが、千葉勢のモチベーションを大いに高めたのは想像に難しくない。このあたりに関してはグランプリ岡山の決勝戦でも書いた通りだ。

その得体の知れなさから時に「魔界」と呼ばれる千葉コミュニティだが、その中でも「白単の貴公子」と呼ばれる菅谷は、ある意味もっとも「魔界」らしい得体の知れなさをもったプレイヤーであると言えるだろう。

石井 泰介らと緑単タッチ赤の《ケッシグの狼の地》を調整していた菅谷だったが、やはり LMC ならキャラを守らなければ、と、今回は白緑ビートダウンを持ち込み、見事、準優勝に駒を進めた。

そんな菅谷の前に立ちはだかるのが、「魔界」以上に禍々しい男、人呼んで「人類の英知」板東 潤一郎だ。なにがマジカルで何がデジタルのなのかはわからないが、板東は間違い無くマジカルにデジタルだ。

過去に赤単を使いメタゲームに旋風を起こしたこともある板東だが、その本領はやはり青系のコントロール、しかも青白を軸にしたデッキ「人類の英知」を使用したときに発揮される。そして、今、世界はコントロールの時代、つまり板東の時代なのだ。

そして、板東も LMCC の前身である LOM から参加し続け、過去にトップ 8 入賞経験もあるプレイヤーだ。

共に LMC と縁深く、そしてキャラを守ったデッキを持ち込んできたふたりの対戦。どちらのデッキへの思いが勝つのか……というと板東にオカルトだとしかられそうだが、期待せずにはいられない。


Game 1

先手は板東。

マナクリーチャースタートできなかった菅谷に対して、2 ターン目に《漸増爆弾》をプレイする板東。対して、菅谷は《迫撃鞘》をキャストしてターンを返す。続くターンに《アヴァシンの巡礼者》しか追加できずプレッシャーを与えることのできない菅谷。板東は《禁忌の錬金術》で手札を整えていく。

《アヴァシンの巡礼者》をカウンターの 1 個乗った《漸増爆弾》で破壊した板東。菅谷の《極楽鳥》の着地を許し、2 枚目の《禁忌の錬金術》をプレイ。手札も墓地も充実している。

やっとインパクトになるカードとして《ミラディンの十字軍》を 3 マナ残してプレイする菅谷。手札に 2 枚の《マナ漏出》を持つ板東は、これを連打しカウンターする。

続けて菅谷は《情け知らずのガラク》をプレイ。手札にカウンターを持っていなかったものの、《瞬唱の魔道士》の能力で《マナ漏出》をフラッシュバックし、このプレインズウォーカーが戦場に駆けつけるのは阻止する。

《瞬唱の魔道士》《迫撃鞘》で除去した菅谷だったものの、《禁忌の錬金術》のフラッシュバックが可能となる 7 マナ域まで板東のマナはのびてしまう。板東は《禁忌の錬金術》のフラッシュバックで《ヴェールのリリアナ》を手に入れ、《審判の日》をプレイ。戦場をリセットした上で、《ヴェールのリリアナ》を招聘する。

《ヴェールのリリアナ》《忘却の輪》で対応した菅谷なのだが、《刃砦の英雄》《破滅の刃》で、《ミラディンの十字軍》《雲散霧消》でと完全に盤面をコントロールされてしまう。

結局、《ヴェールのリリアナ》を追放している《忘却の輪》を板東が《忘却の輪》したところで、菅谷は土地を片付けた。

決まり手は、マナフラッド。

菅谷 0-1 板東


Game 2

先手の菅谷は、またもマナクリーチャーからスタートできなかったものの、2 ターン目には《ヴィリジアンの密使》を追加することに成功する。対する板東は 2 ターン目に《漸増爆弾》をプレイ。

ここで板東がタップアウトしている隙に菅谷は《ミラディンの十字軍》を着地させることに成功する。ライフが大きく削られていく中、なんとかコントロールを得ようとする板東。《漸増爆弾》にカウンターが 2 個のりなんとか盤面をひっくり返せそうだ。

しかし、ここで菅谷がセットしたのが《ガヴォニーの居住区》。これが起動されると板東のライフは 3 になってしまうので、渋々《ヴィリジアンの密使》《破滅の刃》を撃たざるを得ない。

なんとか《漸増爆弾》《ミラディンの十字軍》を破壊し、2 枚目の《漸増爆弾》を追加した板東。菅谷が《ガヴォニーの居住区》で強化するべく呼び出した《極楽鳥》をこの《漸増爆弾》で破壊する。

手札には 6 マナ域のフィニッシャーが十分な枚数あった板東だったが、6 枚目の土地が引くことができない。だが、菅谷も、なにも盤面に追加することなくターンを返す。

さきに有効牌を引き当てたのは板東。6 枚目の土地をドローすると、《太陽のタイタン》を戦場に送り込み、《漸増爆弾》を墓地から呼び戻す。この《太陽のタイタン》《内にいる獣》で除去した菅谷。さらに《外科的摘出》《太陽のタイタン》を追放する。

だが、この時に開示された板東の手札には 2 枚の《聖別されたスフィンクス》。さらに《瞬唱の魔道士》《マナ漏出》

返しのターンに何かしらのアクションを起こしたい菅谷なのだが、しかし、すでに見ている板東の手札に対処できる方法が無い。

菅谷 「手札見たはずなのに、精神的には不利になってる……」

菅谷 0-2 板東

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