«DechTech: 青黒コントロール:渡辺 雄也 最新 Top 8 Decks»

LMC Championships 2011

LMC Championships

DechTech: 黒単感染:藤本 洋介

Written by Daisuke Kawasaki

ここまでブリスベンで活躍したデッキを中心に、会場でも多数のデッキを紹介してきたが、メタゲームの醍醐味はむしろローグデッキにあるという方も少なくないだろう。

そこで、会場に数多くいたローグデッキの中から、藤本 洋介の使用する黒単感染を紹介したいと思う。

最近では Magic Online 上でも流行の兆しがみえるこのデッキ。来週のグランプリ広島で台風の目となることができるだろうか?

Mono Black Infect - Watanabe Yuya / LMC Championships 2011
 4  疫病のとげ刺し/Plague Stinger
 2  呪文滑り/Spellskite
 4  ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader
 4  囁く死霊/Whispering Specter
 2  荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon

16 Creatures 1 伝染病の留め金/Contagion Clasp 4 鞭打ち悶え/Lashwrithe 3 蔑み/Despise 3 悪性の傷/Virulent Wound 2 破滅の刃/Doom Blade 1 夜の犠牲/Victim of Night 3 テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit 2 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
19 Spells 21 沼/Swamp 4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
25 Land 60 Total Cards
 1  ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph
 3  虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
 3  黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith
 2  困窮/Distress
 2  死後の一突き/Postmortem Lunge
 1  血統の切断/Sever the Bloodline
 1  悪性の傷/Virulent Wound
 1  ミミックの大桶/Mimic Vat
 1  転倒の磁石/Tumble Magnet

15 Sideboard Cards
CIMG2740

-- 「このデッキを使用しようとしたきっかけを教えてください」

藤本 「もともとビートダウンが好きなのでビートで出たかったというのはあります。環境的に《破滅の刃》が多いから黒いクリーチャーは死ににくく、コントロールのビート対策は《機を見た援軍》が多く使われていたので軸をずらせる飛行の感染クリーチャーは強いのではないかと考えたのがきっかけです」

-- 「なるほど。その発想からデッキを作っていったわけですね」

藤本 「そうですね。もともとブロック構築に黒単感染があったことと、最近 Magic Online 上で黒単感染が流行っていて、Decks of the Weeks でもレシピが公開され始めて来たので、それを参考にしましたね。だから、ネットのコピーデッキな側面もあります」

-- 「実際、最近結構流行り始めているらしいですね」

藤本 「ここ 3 ヶ月ほどマジックをやっていなかったので新環境をそんなに知らなかったんですが、軸をずらせるこのデッキなら戦えるかなというもくろみもありました」

-- 「それでは個別のカードの選択を解説していただきます。《蔑み》は今のメタゲームだと結構うまく機能してくれそうなカードですね」

藤本 「はい。ゲームのスピードが遅くなって、プレインズウォーカーや大型のクリーチャーで勝負を決めるという展開が多いので、《蔑み》は思いのほか、役に立つカードでした。ただ、アドバンテージがとりにくいデッキなのでものすごい効果的に使えていると言うわけではないですが」

-- 「逆にこれは強いというカードはありますか?」

藤本 「《鞭打ち悶え》は強いですね。このデッキのキモです。とにかく強かったですね。赤単相手にはリソースを大事にするために、そのまま細菌トークンで殴ったりすることも少なくないんですけど、たまに殴りきれちゃったりしましたね」

-- 「なるほど。実際、フィーチャリングマッチもそうやって決着がついていましたしね。あまり見ないカードですけど、《囁く死霊》はどうでしたか?」

藤本 「能力は当然、コントロール相手にはすごい強いですね。ただ、基本的には飛行を持っている黒い感染クリーチャーという選択基準で選んだクリーチャーなので、能力に期待して採用したってわけではないです。そのわりには能力は活躍してくれましたけど」

-- 「青黒系には強いけど、緑系には普通の飛行クリーチャーだった、ってことですか」

藤本 「基本的にはそうなんですけどね。ただ、緑系のマナクリーチャー対策として《悪性の傷》を入れていて、いいシナジーとなることは多かったです。相手のマナクリーチャーを《悪性の傷》で除去しつつ、毒を与えて、相手がマナが伸びないでもたついている間に《囁く死霊》の能力でフィニッシャー級のクリーチャーを捨てさせる、という動きもありましたね」

-- 「なるほど。《悪性の傷》は今のメタゲームだとかなり良い動きをしてくれそうなカードですね」

藤本 「緑系にはよくききますね。それ以外のデッキ相手だと……あまり毒カウンターを載せる効果は期待できないですね。《真面目な身代わり》を小さくして生き延びたりとかそういう動きが多かったです」

-- 「他のクリーチャーだと……《ファイレクシアの十字軍》ですかね」

藤本 「《ファイレクシアの十字軍》は正直微妙なところもあるんですよね。今、緑の大型が地上に多いので、プロテクションが活かされないで動けないってことも少なくないです。ただ、クリーチャーを確保するためには飛行以外のクリーチャーもいれなくちゃいけなくて、地上クリーチャーの中ではやはり一番強いカードですね」

-- 「実際、一日戦ってみて、苦手だったデッキとかはありましたか?」

藤本 「デッキというか、プレインズウォーカーが苦手です。感染クリーチャーは素のパワーが小さいので、プレインズウォーカーがプラス能力を使ってしまうと対処できなくなってしまうんですよね。《ヴェールのリリアナ》が入っていますが、これも相手の《ヴェールのリリアナ》がつらいからというのが一番の理由です」

-- 「プレインズウォーカー対策として《蔑み》以外も考えないといけない、と」

Lashwrithe

藤本 「ただ、色を増やしてしまうと《鞭打ち悶え》が弱くなってしまうので難しいところですね」

-- 「サイドボードはどうでしたか?」

藤本 「ちょっと無難に作りすぎて使わないカードが多かったですね。《死後の一突き》はつり上げるカードがほとんどなくて使わなかったですし、《ファイレクシアの変形者》もいらなかったですね。《黒の太陽の頂点》《虚無の呪文爆弾》も 1 枚ずつくらい減らして大丈夫なので、それで空いた所に他のカードをいれたいですね。《悪性の傷》《蔑み》もメタ次第ではサイドに落としても良いかもしれません」

-- 「このデッキを使っていていいところはありましたか?」

藤本 「まだあまりネタバレしていないデッキなので、そういう意味で相手がミスしてくれて勝てたというのは大きいです。4 ターン目に相手がプレインズウォーカーを出すためにフルタップした返しに《鞭打ち悶え》をプレイしてそのまま勝っちゃうパターンとか」

-- 「最後に、このデッキを使ってみようという人にアドバイスはありますか?」

藤本 「さっきも言ったように Magic Online 上では流行っているデッキなので、ネット上には色々な形のデッキレシピがあります。それを見て色々調整してみるのがいいんじゃないですかね」

-- 「なるほど。ありがとうございました」

Tags: Decks Feature

編集